基本方針
アルプス物流は、総合物流企業として、社会の発展に貢献することを目指し、環境への種々の悪影響を低減するとともに、自然との調和を大切にし、地球環境の保全に努めます。
行動指針
- 環境関連の法規制ならびに当社が同意したその他の要求事項を遵守します。
- 環境管理のための組織を設置し、継続的な環境管理活動(汚染の予防を含む)及び改善を推進します。
- 環境目的・環境目標を定め、その実現に計画的に取り組むと共に環境マネジメントシステムを定期的に見直します。
- 地域・取引先・委託会社とのコミュニケーションを図り、環境保護活動に努めます。
- 当社は下記の項目を環境管理の重点項目とします。
・省エネ・省資源の推進
・廃棄物削減の推進
・汚染予防の推進 - この環境方針は全従業員ならびに協力会社に周知させると共に、社外に公表します。
環境マネジメント体制
当社は、上記の環境方針のもと環境マネジメントシステム(ISO14001)を活用し、事業に伴う環境負荷の軽減および事業を通じた環境改善への取り組みを推進しています。社長、環境担当役員のもと国内拠点長が会する「環境推進会議」を年2回開催し、環境経営に関する方針・施策を決定、その実行結果の振り返りを行い、次の施策に反映するというPDCAサイクルを回しています。環境推進会議の事務局は品質環境部が務め、グリーンロジスティクス(環境にやさしい物流)の企画・立案などを行い、環境経営を推進しています。
環境マネジメントシステム認証
アルプス物流の国内全営業所にてISO14001規格に準拠した環境マネジメントシステムを構築、第三者機関による認証を取得し、継続的に環境活動に取り組んでいます。海外拠点においても、第5次中期経営計画期間中に取得対象となる全拠点※での認証取得を目指しています。
※取得条件に合致しない場合、認証取得適用外
ISO14001認証取得状況(2024年7月現在)
- 国内20拠点
- 海外18拠点(中国、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム)
環境に関する従業員への取り組み
環境マネジメント体制の一環として、従業員教育・啓発活動や促進制度を取り入れています。
- 年2回の環境推進会議の実施を通じた、目標値の各事業部門への共有
- メールで環境目標や取り組み計画を従業員へ展開、個人の業務目標設定にもその内容を組み込み
環境コンプライアンス
当社は、環境関連法令の順守を徹底するために、国内の環境関連法令や法制度の最新動向を社内ポータルサイトで全従業員に情報発信しています。また、各事業所では法規制遵守評価担当者により、順守状況の把握を行っており、違反事例は確認されていません。
環境定量目標と実績
環境マネジメント体制のもと、環境負荷軽減に関する定量目標を設定し、目標達成のための施策実施計画、実績と結果のモニタリング、次年度の改善に向けたPDCAサイクルを運営しています。
主要な定量目標と実績
集計対象:(株)アルプス物流
指標(原単位) | 2021年度 目標 |
2021年度 実績 |
2022年度 目標 |
2022年度 実績 |
2023年度 目標 |
2023年度 実績 |
|
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CO2排出量 | (単位: t-CO2/万トンキロ)※1 |
0.823 | 0.825 | 0.801 | 0.853 | 0.779 | 0.852 |
電力使用量 | (単位:kWh/m2)※2 | 3.194 | 3.190 | 3.125 | 2.948 | 3.056 | 2.716 |
廃棄物排出量 | (単位:kg/m2)※2 | 0.251 | 0.227 | 0.248 | 0.219 | 0.246 | 0.141 |
※1 燃料使用量は輸送事業用車両に限る
※2 m2=倉庫面積
環境負荷軽減の取り組み
省エネ・省資源の取り組み

当社グループは、倉庫における照明器具のLED化をはじめ、エネルギー 使用量の削減に努めています。2023年度にはアルプス物流単独の約9割の拠点にてLED照明に切り替えました。また、国内施設では、2022年度の 横浜営業所に加え、2023年度は名古屋営業所倉庫の屋上に大型の太陽光 発電設備を導入し、2024年5月に本格稼働しました。
今後も新たな倉庫を建設する際には自家使用を前提とした太陽光発電設備を標準装備とし、再生可能エネルギーの活用に取り組むことでCO2排出量の削減を図ります。
廃棄物削減の取り組み

当社グループは梱包材料の使用量、廃棄量を削減するため、お客様と相談し、繰り返し使用が可能な通い箱を導入するなど取り組みを続けています。貨物の運搬時に使用するプラスチックフィルムは、貨物の保護や荷崩れ防止のために必要不可欠ですが、巻き方の工夫で使用量を減らすとともに、リサイクルを強化・推進しています。一部のお客様の要望を受け、プラスチックフィルムの代替えとしてラッシングベルト※3 等の活用も行っています。
また、社内オフィスでの書類の電子化を促進するとともに、お客様のシステムと当社のシステムをEDI連携(電子データ交換)することで梱包明細書や納品書などのペーパーレス化を進め、紙の廃棄を抑えるよう努めています。
※3 貨物を固定するためのベルト
汚染予防の取り組み

物流事業者として、二酸化炭素(CO2)や大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)の排出量を抑えることは、大きな責務です。当社グループではエコドライブを推進しており、走行距離・燃費を管理し、急のつく運転(急発進・急加速)を行わない、アイドリングストップなどを徹底しています
また、当社では自家用車両はもちろん事業用車両の入れ替え時には環境対応車の選択を推奨しており、2023年度末時点で、事業用電気軽自動車2台、 事業用ハイブリッド車4台を保有しています。