基本的な考え方
アルプス物流グループの事業は社会基盤の上に成り立ち地域と密接にかかわっていることから、企業理念で「豊かな社会の実現」に貢献することを宣言しています。当社グループは、良き企業市民として外部の組織とも連携・協働を図りながら、社会課題の解決や、より良い社会の実現に向けて広く貢献していきます。
「サステナ提案活動」による従業員起点での地域貢献活動
当社は、2022年12月より新たに「サステナ提案制度」を設け、2023年度は24拠点・部門より約150件の活動提案がありました。従業員による拠点周辺の美化清掃活動や、マイ箸・マイコップの利用推奨などを通じ、従業員一人ひとりの意識啓発につながりました。
「サステナ提案制度」は貢献度、持続性、独創性、応用性の観点からサステナビリティ推進委員会事務局で評価を行い、高評価を得た提案者に対しては報奨金を授与しています。2023年度は金賞5件、銀賞18件、銅賞80件が授与されました。
事業所周辺の美化清掃活動

当社では、全国の営業所にて、周辺の美化清掃活動を実施しています。そこで働く社員の一人ひとりが、地域社会の一員としてきれいな街づくりに、できることから取り組んでいます。
規格外野菜販売会の実施

当社成田営業所では、22年11月から月に一度、障がいを持つ方を雇用するNPO法人が運営する無農薬・有機栽培農家による規格外の野菜販売会を実施しています。
従業員のひとりが、無農薬野菜は形が悪くて処分される野菜が多いことを知り、フードロス対策に貢献したいと考え、営業所内での販売会を提案し、実施に至りました。
また、販売会を通してNPO法人に携わる障がいを持つ方と営業所員との交流も生まれ、社会貢献の一翼を担っています。
園芸部活動の実施

大阪営業所では、2022年夏から有志による園芸部の活動を行っています。コロナ禍の社内コミュニケーション不足解消のため、世代・部門などを超えて交流ができる活動をしたいと考え、8名で園芸部を発足しました。
現在部員は10名で、1~2週間に1回、敷地内で種まきや水やり、収穫を行っており、社内コミュニケーションの活性化のほか、大阪営業所 緑化活動による環境保全・意識の醸成につながっています。
交通遺児育英会への寄付活動

当社では、全国の営業所にて定期的に募金活動を行い、交通遺児育英会へ寄付を行っています。
公共道路を使用して事業活動を行う企業として、交通遺児育英会の活動理念に賛同するとともに、従業員の安全意識向上を目的に23年より実施しています。
本活動に対し、交通遺児育英会様より感謝状を受領しました。
横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”の認証取得

当社は、神奈川県横浜市が定める「横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs”」において、「上位Superior」の認証を2024年3月に取得しました。本制度は、SDGs達成に向けて貢献する意思を持つ企業などを4分野、30項目で評価し、取り組み状況に応じて3つの区分に認証する制度です。当社は、SDGs達成への取り組み全般、特に「社会の側面」における健康経営などの取り組みが、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」と目標8「働きがいも経済成長も」に貢献していると評価されました。当社グループは、今後もサステナビリティへの取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
生物多様性保全の取り組み
敷地内で「ノカンゾウ」育成

当社では、NPO法人鶴見川流域ネットワークと連携し、2019年より本社・横浜営業所の敷地内にてノカンゾウの生育を開始しました。
ノカンゾウは、花粉症の原因となるネズミホソムギ等に代替可能で管理も容易であることから、安全で生物多様性豊かな環境を創出できるとされています。当社の取り組みが鶴見川流域の水循環系の健全化に関し多大な貢献をしたと評価され、2024年2月に鶴見川流域水協議会より「鶴見川流域水循環系健全化貢献者表彰」を受賞しました。
「ジャコウアゲハ」及び「ウマノスズクサ」保全活動

当社では、2020年より本社・横浜営業所の敷地内にて、一部地域で絶滅危惧II類に指定されている「ウマノスズクサ」を育成しています。
ウマノスズクサは、同じく一部地域で絶滅危惧IB類に登録されている「ジャコウアゲハ」の幼虫が食草としており、この保全を目的にしています。2022年にはジャコウアゲハ50匹以上が孵化し、ウマノスズクサも増やしました。また、雨水タンクを設置し、栽培に活用しています。